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ロジカルなビジネス文書の出発点

ロジカルなビジネス文書の出発点を議論する男女のビジネスパーソンの打ち合わせ風景 キャリアを磨く

こんな経験はないでしょうか?

  • ロジックは通っている
  • データもそろっている
  • それでも「結局、何が言いたいの?」と言われる

これは珍しい話ではありません。
実務では、よくある光景です。

問題は、
ロジックそのものにないことが多いです。

多くの場合、
出発点がずれていることが原因です。

読み手の頭の中と、
文書の構成がかみ合っていません。

その結果、
「正しいこと」を書いているのに、
「今ほしい答え」になっていないのです。

このような問題を解決するために
読み手のOPQ分析があります。

OPQとは、
Objective・Problem・Questionのことです。

この3点を先に整理すると、
何を書くか、どう構成するかが自然に決まります。

本記事では、山崎氏著書の『考える技術・書く技術』の中で紹介される
読み手の思考をObjective/Problem/Questionで整理する
「OPQ分析」を解説します。

何を書くべきか。
どう構成すべきか。

それを決めるための、
実務で使える手順を解説します。

読むことで、

  1. 「何から考えればいいか」で迷わなくなり
  2. 資料の構成を組むスピードが上がり
  3. 結局何が言いたいの?」と言われる確率が下がります

意思決定に使われる文書を、再現性をもって作れる視点が手に入れて頂ければ幸いです

この記事を書いた人
Dの意志

・2度の外資製薬の転職で年収が800万から1,500万にアップ
・過去の転職活動では計6社以上のオファーを獲得
・外資製薬×医療機器×MBA経験を活かし、ヘルスケア業界のキャリア情報を発信

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ビジネス文書は「状況把握」から始まる

読み手は“白紙の頭”で文書を読んでいない

読み手は、
いつも何かを抱えています。

期限があるかもしれません。
意思決定の責任があるかもしれません。
現場の制約もあります。

文書は、
単なる情報提供ではありません。

読み手の状況を、
一歩前に進めるための道具です。

だからこそ、
相手の置かれた状況を無視した資料は、
どれだけ正しくても刺さりにくくなります。

「正しいこと」より「今その人に必要なこと」

正論でも、
通らない資料はたくさんあります。

読み手の関心外のロジックは、
存在しないのと同じです。

大切なのは、
「今、その人が何を知りたいか」です。

そこに答えない限り、
文書は読まれても、使われません。

OPQ:読み手の思考を構造で捉える

OPQは、
読み手の思考を整理するための枠組みです。

この3つを順に考えます。

Objective(目的):この人は何を達成したいのか?

たとえば、
この会議で結論を出したい。
リスクを整理したい。
上に説明できる材料がほしい。

目的は、
立場や役割で変わります。

同じテーマでも、
部長と担当者では目的が違います。

まずは、
その人の「ゴール」を言葉にします。

Problem(問題):何がそれを邪魔しているのか?

目的があっても、
そこに至れない理由があります。

情報が整理されていない。
選択肢の比較ができていない。
論点がかみ合っていない。

この「詰まり」を、
できるだけ具体化します。

Question(問い):だから何を知りたいのか?

問題があるから、
読み手には「知りたいこと」が生まれます。

結局、どの案が良いのか。
一番のリスクはどこか。
今、決めるべき論点は何か。

良いビジネス文書とは、
このQuestionに、
一発で答える構造の文書です。

以下が読み手/オーディエンスのOPQ分析の全体イメージです。

読み手のOPQ分析(Objective・Problem・Question)を図解したビジネス文書設計の概念図

課題解決でよく見られる
As isとTo beのGapを考える構造は
同じになります。

OPQ不在の失敗例

よくあるズレ方が、いくつかあります。

一つ目は、
書き手の関心が主語の資料です。
説明したいことが先に立ちます。

たとえば、
「市場分析には力が入っているのに、意思決定に必要な比較がない」
そんな資料です。

二つ目は、
網羅的ですが、判断に使えない資料です。
情報は多いのに、結論に近づけません。

「情報は全部あるけど、結局どれを選べばいいのか分からない」
こういうケースです。

三つ目は、
結論はあるのに、
読み手の疑問に答えていない資料です。

どれも、
ロジック以前の問題です。

「問いに答えていない」ことが、
一番の原因になっています。

OPQ設計の手順

Step1:読み手を一人に固定する

まず、
この資料の一番の読み手を決めます。

上司か。
役員か。
クライアントか。

「みんな向け」は、
結局、誰にも刺さりません。

Step2:その人のObjectiveを言語化する

次に、
その人はこの場で、
何を達成したいのかを考えます。

ゴールが見えないまま、
資料は設計できません。

Step3:ProblemとQuestionに落とす

目的を邪魔しているものは何か。

そしてObjectiveとProblemを埋めるために
何を知りたいのか。

この2点を、
一文で言える形にします。

Step4:そのQuestionに答える構成かを確認する

最後に、
目次と結論を見直します。

その構成は、
本当にそのQuestionに答えているか。

ここでズレていれば、
書き直したほうが早いことも多いです。

OPQの実務例

たとえば、
同じテーマでも、読み手が変わればOPQは変わります。

  • 上司向けの企画書
  • 経営会議の資料
  • クライアントへの提案書

目的も、問題も、問いも違います。

OPQが変われば、
構成も、強調点も、結論の出し方も変わります。

「同じ中身で使い回す」と、
どこかで必ず無理が出ます。

OPQが9割

いきなり、
スライドや文章を書き始めないことが大切です。

先にやるのは、
読み手のOPQを紙に書き出すことです。

そうすると、
・何を書くか。
・何を書かないか。
・どの順で出すか。

これらが、
かなり自然に決まってきます。

結果として、
迷う時間が減り、
修正も少なくなります。

まとめ:OPQ分析が起点

文章力と、
ロジカル文書力は、少し違います。

ロジカル文書力とは、
読み手のOPQを正確に定義する力です。

「誰の、どんな問いに答える文書なのか。」

ここを決めることが、
すべての出発点になります。

書き始める前に、
ぜひ一度、OPQを書き出してみてください。

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