【体験談】転職時の給与交渉

キャリアを描く

皆さんこんにちは。Dの意志です。

転職活動をされている方、こんなことを考えたりしていませんか?

転職時に少しでも高いオファーが欲しいけど、どうやって交渉すればいいのだろう?

私もかつてはそうでした。

ですが、今回の2度目の転職では交渉を行い、結果として初回オファーから約50万円アップという成果を得ました。

<strong>Dの意志</strong>
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この記事では、給与交渉に踏み切った理由とそのステップを、私自身の体験をもとにリアルにお伝えします。

転職時の年収はその後のキャリアの出発点として非常に重要です。

外資系企業では特に「最初の提示額=実力」ではないケースも多く、適切な交渉が年収にもキャリアの幅にも直結します。

この記事を読んでいただき、どのように準備し、どう交渉すればよいかがわかり、希望に近い条件でオファーをいただければ幸いです。

Dの意志のバックグラウンド

そもそもどんなバックグランドなの?

<strong>Dの意志</strong>
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もともと国内医療機器メーカーに勤務
その後、海外MBAを経て外資系製薬企業へと転職

今回の内容は2回目の転職時の話です。

初回のオファー提示時に前職から13.8%アップ(1,300万円 ⇨ 1,480万円)。

給与交渉を経て最終的に17.7%アップ(1,300万円 ⇨ 1,530万円)のオファーを頂くことができました。

この記録は、そのときの給与交渉の過程を振り返ったものです。

なぜ給与交渉を行ったのか

給与交渉を行おうと思った理由は?

<strong>Dの意志</strong>
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最初に転職した時に経験が大きいです

最初の転職を行ったあと、外資系の給与に関して学んだことは以下の通りでした。

1)転職時の年収が今後の基準となる

職位や仕事内容が同じでも、同僚の方が前職の給料が高かったため、オファー時の給料も高いと知りました。

結局のところ、同じポジションで雇われたとしても、提示される給与は前職の給与 + αとなることが割りました。

今後の可能性も兼ねてなるべく高い給与を狙おうと思いました。

2)入社後に給与を上げるのは難しい

外資系といえども入ったあと、給料を上げるのは容易ではないです。

高いパフォーマンスを出したとしても、一気に給料のレンジを上げるとその後の上げ幅が小さくなるため、同じ職位の場合は小刻みに刻まれます。

大きく給料を上げるには長期で高いパフォーマンスを上げる必要がありました。

3) 入社後に給与交渉をすると心象にも影響

外資系といえども多くの上司は日本人のため、こちらから給料アップの要望を伝えるとどうしても心象が悪くなります。

新しいプロジェクトをもらえる機会を損失するリスクもあるので、入社後の給与交渉はキャリアアップという点ではリスクが伴うと感じたためです。

私が行った給与交渉の流れ

実際どのような流れで給料交渉は行ったの?

<strong>Dの意志</strong>
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応募時から逆算すると以下のようなフローで給料交渉を行いました

1)企業は2〜3社応募

2~3社オファーをもらえれば、給与交渉時に材料として活用できると考え、複数社に応募しました。

2)最終面接前に現在の給与と希望年収を伝達

最終面接前に人事担当者に現在の給与と希望年収を聞かれたので、回答しました。
また、その時に他の企業の選考が進んでいることも伝えました。

3)最終面接通過後、初回オファーを受領

初回オファーで希望金額を上回っていました。
ただ給料を上がるチャンスはなかなかないので、給与交渉をしようと思いました。

4)フォローアップ電話で他社オファーとの比較を伝えた

初回オファーをメールもらった後に人事担当者の方から電話がありました。
その時に具体的なことは話さず、他社とのオファーで迷っていることを伝えました。

6)直属上司予定者との面談で希望年収を提示

直属の上司となる方とフォローアップ面談がありました。
その時に他社がより好条件でオファーがある旨を伝え、約25万円アップの希望の年収を伝えました。

7)約50万円の追加アップのオファーを獲得

後日2回目のオファーレターを頂き、交渉時に希望した以上の金額で最終オファーをもらいました。

給与交渉時に意識したこと

給与交渉するにあたって、どんなことを意識して進めたの?

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主に3つのポイントを意識しながら、給与交渉に臨んだよ

1.同時進行で2社以上の面接を進める

交渉材料として、自身の希望条件が通らなければ入社しないという選択肢を持っていることが重要と考えました。

よって、1社決めうちではなく、2 ~ 3社応募し、給与交渉時に交渉材料が増えるように転職活動を進めました。

2.希望する職位の年収レンジを事前に調べておく

あまりに無茶な要求をしても交渉先の会社が困るため、自分が応募する職位の給与レンジを予め調査し、交渉の余地がどの程度あるのか把握するようにしました。

給与レンジの把握はOpenWorkを利用し、非常に役立ちました。

3.交渉時は第一希望企業であることを明確に伝える

給与面以外は希望に沿っていることを伝え、論点を給与のみに絞り、シンプルな交渉となるように務めました。

具体的には「希望のポジションで御社が第一希望なのですが、給与で他社がxx円を提示していただいており、迷っている」のようなコミュニケーションを行いました。

注意したこと

 逆に給与交渉するのに注意したことは?

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嘘は言わない、そして具体的な情報をあまり言わないの2点かな

1)嘘は言わない

今回の転職ではないですが、前回の転職活動で前職の給与確認のために源泉徴収を求められました。
よって、現職の給与は盛らずにもらっている金額を伝えました。

2)具体的な情報の提供は控える

一方、聞かれることをありのままに答えるのではく、少しぼやかして答えることもありました。

例えば、他に受けている企業を聞かれた場合も会社名ではなく、メガファーマ業界やメドテックなど業界で答えるようにしました。

理由としては、企業名がわかれば他の会社のオファー金額も推測でき、高めのオファーを出すことも控えると考えたからです。

実感したこと・学び

今回の経験から何かわかったことは?

<strong>Dの意志</strong>
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例えブラフだとしても、一度は給与交渉をすることに意味はあるかな

初回オファーの年収は同じ職位の中では平均以下、最終オファーは平均以上を上回る給与の提示だったと転職後にわかりました。

やはりオファーを出す企業側も交渉が入ることを前提としており、初回は少し低めに出して交渉された時のバッファーを残しておくと学びました。

最後に

転職時の給与交渉は、単なる金額の話ではありません。

その後のキャリアの「スタートライン」を決める行動です。

私自身もこの交渉を通じて、自分の市場価値をしっかり把握し、それを企業と共有する重要性を学びました。

今後転職を考える方には、ぜひ「交渉する勇気」と「準備」の両方を持って臨んでいただければ。