両利きのキャリア形成とは?ミドル世代が今こそ考えるべきキャリア戦略

キャリアを描く

皆さんこんにちは。Dの意志です。

今の会社である程度のポジションは確立できているけど、以下のようなことを時折考えたりしませんか?

AIなど新しい波が来てて、目の前のことを一生懸命やってるだけでいいのかな..

ファイナンスという専門性はあるけど、急に自身のポジションが要らなくなったりしないかしら…

<strong>Dの意志</strong>
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今の時代は、特に製薬業界で働くミドル世代こそ、「両利きのキャリア」の考え方でキャリア形成することが重要になってくるよ。

そこで本記事では、「両利きのキャリア」を実践済みのDの意思が、両利きキャリアの基本から、行動に移すためのコツまで、実例とともにわかりやすく解説します。

不確実性にも耐えれるバランスを意識した「両利きのキャリア」により、市場価値の高い人材へと進化しましょう。

両利きのキャリア形成とは?

両利きのキャリアとは「深化」と「探索」を同時に行うキャリア形成のことです。

「深化」行動:自分自身が過去から培ってきた知識や経験、スキルを活用する
「探索」行動:仕事や私生活における新たな機会や経験・スキル獲得を模索する

<strong>Dの意志</strong>
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たとえば、マーケティング職の人がデータ分析を強化しつつ、AI技術にも興味を持ち学び始めるといったアプローチがこれに該当します。

これにより、自身の専門性を強化しつつ、新たな可能性を切り開けるバランスの取れたキャリア戦略を行うことができます。

なぜこの時代に両利きのキャリア形成が必要なのか?

主に3つの環境変化に対応するために両利きのキャリアが必要と言われてます。

1. 技術革新とビジネス環境の変化が加速

AIやDXの進展により、従来のスキルだけでは競争力を維持できず、新たな技術を学び、適応することが求められています。

特にAIの発展は、マーケティングや営業といった分野にも大きな影響を与えています。

これまで経験と勘に頼っていた業務も、データを活用した分析が主流となるため、新たな知識を吸収し続ける必要があります。

2. 終身雇用・年功序列の崩壊

企業に依存せず、個人がキャリアを自律的に形成する時代となり、転職市場の流動性が高まり、スキルの幅が重要視されています。

それにより、従来の「一社での安定」ではなく、「市場での価値」が求められる時代です。

結果、特定の会社のルールや文化に染まりすぎると、いざ転職を考えた際に選択肢が限られてしまうリスクがあります。

3. 予測困難な社会の到来(VUCA時代)

未来が見えない時代だからこそ、一つの専門性に依存せずに、変化に対応できるスキルや柔軟性が、キャリアの安定につながります。

たとえば、コロナ禍をきっかけにリモートワークや副業が当たり前になりました。

こうした変化に対応するためにも、一つの仕事に固執せず、新しいスキルや環境に適応する姿勢が求められます。

製薬企業で働くミドル世代がなぜ両利きのキャリアが必要か?

製薬企業の人々にとって、両利きのキャリアが必要な環境変化って何?

<strong>Dの意志</strong>
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製薬の場合は主に以下の3つが挙げられるよ。

1)技術革新(バイオ医薬品、AI創薬、デジタルヘルスの進展)
2)ビジネスモデルの変化(患者中心のヘルスケア、パーソナライズドメディシン)
3) 規制の強化(価格圧力、アクセス政策の変化)

これらの業界の変革期において、ミドル世代(40~50代)は「過去の経験を活かしつつ、新しい価値創造に貢献する」ことが求められています。

よって、今までに培った知識や経験を活かしつつ、新たなスキルや領域に挑戦することで、キャリアの市場価値を向上させることができます。

例えば、
1. デジタルヘルス分野の知見を深める(医療×AI、リアルワールドデータ活用)
2. 製薬×異業種のビジネス開発に関与する(医療機器・診断×製薬、デジタル治療)
3. 社内の横断的プロジェクトや新規事業に参加する

<strong>Dの意志</strong>
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これらの領域に取り組むことはキャリアの安定性を保つことにもつながるよ。

なぜ両利きのキャリア形成は難しいのか?

両利きのキャリアの重要性はわかったけど、周りであまりできている人いないな

<strong>Dの意志</strong>
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それは頭ではわかっていても「探索」活動の実行が簡単ではないからだよ。

「探索」活動の成果が見えにくく、コストがかかる

「探索」には時間と労力が必要で、すぐに成果が出るとは限りません。

たとえば、新しいプログラミング言語を学んでも、すぐに仕事で活用できるとは限りません。

そして、学習コストや新たな挑戦へのハードルが高い場合もあります。

<strong>Dの意志</strong>
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時間や労力といったコストがかかる割に、リターンが確実ではないという不確実性が、「探索」活動を遠ざけます。

現状維持バイアスや近視眼バイアス

上記の他に、現状維持バイアス近視眼バイアスの影響も受けます。

現状維持バイアスとは、人は変化よりも現状を維持する選択を好む傾向がある心理バイアスのことです。

キャリアにおける現状維持バイアスの影響として、今の仕事である程度の評価や成果が出ていると、そこから新しい領域へ踏み出すことに強い抵抗を感じることです。

例えば、異動希望や副業、社外での学び直しなどを「リスク」もしくは「コスト」と捉え、行動に移せない等です。

それゆえ、多くの人が「深化」活動に偏ったまま、変化を避けてしまう傾向があります。

また近視眼バイアスの影響もあります。

近視眼バイアスとは?

<strong>Dの意志</strong>
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将来の利益よりも、目先の利益や負担の軽減を優先してしまう心理傾向のことだよ。

両利きのキャリアを行う上で、近視眼バイアスの影響により、

「新しいスキルを学んでも、今すぐ役に立たないのでは?」

「副業を始めても、今の仕事に支障が出るだけでは?」

と考え、短期的な効率や成果を重視し、「深化」活動 > 「探索」活動となる傾向があります。

探索的な行動(新しい挑戦やスキル取得)は一時的にパフォーマンスが下がる可能性があるため、短期的には損に見えます。

両利きのキャリア形成を行う秘訣は?

確かに実際に両利きのキャリアに取り組むのは難しそう…

<strong>Dの意志</strong>
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確かに容易ではないけど、3つのポイントを抑えることで実行に移すことが可能

一つは「深化」と「探索」のバランスを意識することです。

「本業80%+新たな学びや副業20%」のように時間配分を工夫する。

また、一度に大きな変化を求めるのではなく、少しずつ取り入れるなどです。

二つ目は小さな挑戦から始めることです。

いきなり大きな転職や学びではなく、できる範囲からスタートしましょう。

例えば、異なる部署のプロジェクトに参加やオンライン講座を受講する、または副業を試してみるです。

最後にオープンなマインドと人脈を活用する。

一人で学ぶのではなく、他者の経験を参考にしながら、新たな知見としながら行う方が刺激的です。

異業種交流会や勉強会に参加、または今の時代はオンラインでの繋がりを活用するなど様々な機会があります。

Dの意志おすすめの探索活動の秘訣は?

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上記に加えて、探索活動を始めるオススメのポイントは以下の3つ

「探索」活動の環境を設定してみる

通常とは異なる環境におくことで、通常とは異なる刺激をもらうことがあると思います。

例えば、土日の朝に平日に行かないカフェに行くことで頭がリフレッシュして、考え事が整理できたなどの経験はないでしょうか?

このようにいつもとは違う環境に身を置くことで通常とは異なるアイディアが生まれたりします。

<strong>Dの意志</strong>
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極端な例ですが、自身にとって海外MBAの環境は一つのターニングポイントでした。

会社に依存しない生き方をしている人々から毎日刺激を受け、今の自分に至ります。

初期コストが小さい副業を始めてみる

他には初期投資が小さく始められ、収入というリターンが期待される副業を始めるのも一つの手です。

「探索」活動の難しさの一つとして”成果が見えにくく、コストがかかる”という点が挙げられてます。

しかし、初期コストが低い副業を選べば、コストがかかるという問題も解決でき、収入という形で自身の成果が見える化できます。

<strong>Dの意志</strong>
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初期投資があまりかからない副業の例は、
ブログ、せどり、プログラミング等があるよ

まとめ

変化が当たり前の今、製薬業界で働くミドル世代にこそ「両利きのキャリア」が求められています。

過去の強みを活かしながら、未来の可能性にも一歩踏み出すこと「両利きのキャリア」こそ、市場価値とキャリアの安定を両立するカギです。

キャリアの未来は、待っているだけでは変わりません。

自らの意思で一歩踏み出すことが、持続的な成長と市場価値の向上に繋げていきましょう!