英語を習得するには、目的とゴールをしっかりと定め、自分に合った勉強ルートを選ぶことが重要です。この記事では、英語の勉強を挫折せず、持続的に学習を続けて成果を出すための方法を紹介します。
この記事を読んでわかること
- 英語の勉強を挫折しないための方法
- 継続して英語力を伸ばすための具体的な勉強ルートの選び方
私の英語学習経験とバックグラウンド
私は、非帰国子女であり、学生時代に留学経験もありません。それでも、社会人になってからMBA受験を機に英語の勉強を本格的に始め、以下のような成果を上げることができました。
- TOEIC: 955点
- TOEFL: 106点
- IELTS: 7.5(全セクション7.0以上)
現在は、英語を日常的に使う仕事環境で働いており、アメリカ人の上司と英語でやり取りするのはもちろん、英語での会議進行や、英語で資料を作成して取締役会でプレゼンテーションを行うこともできます。外資系企業に転職する時、英語での面接も問題なく対応可能です。
時間はもちろんかけましたが、ほぼ英語が話せない状態から実務能力を身につけるまでに至りました。
一方、多くの方々が途中で挫折し英語力を伸ばすことを諦めてしまうのも目の当たりにします。自身の英語力がほぼゼロから現在実務上困らないレベルまで上がった実績から英語の勉強法に関する相談を多々受けますが、途中で挫折してしまう方々には共通点があります。
英語の勉強を挫折する理由
過去の相談結果から、英語の勉強を挫折してしまう主な理由は以下の通りです。
1. ゴールが不明瞭
相談を受けると半数の人がこれにあたります。英語を勉強する目的は、仕事で使うため等はっきりしているのですが、”どの状態になったら英語の勉強は完了した”と言えるのかのゴールが明確に言えない人が大多数です。
2. 適切な勉強ルートが選べていない
次に挫折する原因はこれです。例えば、ほとんど英単語も知らない状態で英会話を行なっても何を言っているのかわからず無意味な時間とお金を費やすだけです。自身のレベルに沿った学びが必要で、その学びに有効な学習材料・サービスを選ばないと徒労感を苛まれ、途中で辞めてしまいます。
3. フィードバックの仕組みがない
最後に継続して学習を続けるためには自身の英語力が伸びているのか客観的な指標が必要です。自分の進捗を客観的に確認できる仕組みがないと、何が良くて何が足りないのかがわからず、成長の実感が持てません。一貫性のない勉強法では、効果が見えにくくなります。
上記の通り、英語の勉強が継続できない方は勉強の設計が甘い部分があります。それに対して、例え最初の英語力が低くてもいわゆる”PDCA”のサイクルを上手く設計できている方は時間はかかっても実務上問題ないレベルまでは英語力を上げることができてます。
英語を継続して学び、成果を上げるためのルート
挫折を避け、英語力を伸ばすには、明確なゴールと適切なルートを設定を明確にすることがまず鍵となります。これらを上手く設定するためのDの意志のオススメは以下の通りです。
1. ゴールを”話せる”という曖昧な状態ではなく、テストスコアで設定する
2. 目標とするテストスコアも段階的に設定する
3. 月に1回など定期的にテストを受けるようにする
これらのメリットとしては以下の通りです。
1)スコアをゴールとすることで現状との差が明確になり、
2)何をどのくらい勉強すべきかアクションが明確になり、
3)勉強の方向性も適宜調整可能
学生と違って多くの社会人の方は時間的な制約があるので、多くの時間を勉強にかけることはできないはずです。そうなるとピンポイントに効果的な勉強を行う必要がありますし、これが実際に効果的なのか数値で追えることが勉強の設計上、重要となります。
またテストとなると各セクションに分かれて試験が組まれているので、自分が勉強すべきポイントも明確になりやすいのも継続を促すポイントにつながります。
実務上英語を使いこなすのであればTOEFL100点、IELTS7.0以上
英語で会議をファシリテーションし、想定外のQ & Aに対応できるようにするとした場合はTOEFLであれば100点、IELTSであれば7.0が一つの目安になります。
そのゴールを目指した場合のオススメの段階的なゴール設定は以下の通りです。
- 短期ゴール: TOEIC 900点以上を取得する
- 中間ゴール: TOEFL 80点以上、またはIELTS 6.0以上を取得する
- 最終ゴール: TOEFL 100点以上、またはIELTS 7.0以上を取得する
人によってはもっと細分化してゴール設定を行う必要があるかもしれませんが、周りの方々の成長の軌跡を見ると上記3つのステップが成長モデルの一つとして挙げられます。
結論:自身の意志なんかを充てにするな。設計に頼れ。
英語の勉強を続け、効果的に上達するためには、まずゴールを明確にし、それに基づいて勉強ルートを選ぶことが不可欠です。そして、段階的なゴールを設定し、進捗を確認できるフィードバックの仕組みを整えることが、挫折しない秘訣です。
身体を鍛えたい方が伴奏者としてパーソナルトレーニングのサービスを受けるように、あくまで継続する仕組みの一つとして、英会話のサービスを受けるということであれば、それも継続するコツになりますが、過度な効果の期待は控えた方が良いでしょう。
最初は小さな目標から始め、少しずつ成果を積み上げる設計を行えば、必ず英語力は向上します。