製薬外資系転職後のリアル

キャリアを知る

皆さんこんにちは。Dの意志です。

外資系製薬会社への転職に興味があるけれど、

実際転職した後はどうなのかしら?

やっぱり外資銀行のように厳しい?

と思ったことはないでしょうか?

<strong>Dの意志</strong>
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転職の面接の情報や転職後の給料の情報はよくウェブでも見かけるけど、
転職後の情報ってなかなかないですよね


そこで本記事では、新しい環境でのカルチャーギャップや働き方の違い、キャリアアップへの道筋などを私自身の経験を基に解説致します。

私は新卒で国内医療機器メーカーに入社し、その後海外MBAを経て外資製薬でキャリアを積んできました。

内資・外資それぞれのメリット・デメリットを肌で感じてきたからこそ、転職後の課題に直面し、キャリアアップの機会をどのよう活かすか目の当たりにしてきました。

<strong>Dの意志</strong>
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この記事で、外資製薬特有の「頻繁に変わる上司」「社内用語の壁」「主体性が求められる働き方」への対処法や、キャリアアップにつながる「学び方」「ネットワーキング」「スタートダッシュ」の重要性を説明するよ

あなたの転職後のスタートをロケットスタートに変える方法を知っていただければ幸いです!

筆者”Dの意志”の経歴は?

新卒では日経の医療機器メーカーで働き(いわゆるJTC) 、海外MBAを経て外資系製薬メーカーにキャリアアップ。

その後、新薬のローンチなどで一定の評価を得て、更なるキャリアアップのため外資製薬のCross-functionalのマーケティングポジションに転職しました。

<strong>Dの意志</strong>
Dの意志

プロフィールに興味を持ってくださった方はこちらをどうぞ
https://healthcare-senryaku-career.com/profile/

これまでの経験から内資 & 外資それぞれデメリット/メリットを知り、どのようにデメリットを回避し、メリットをキャリアアップに活かすか知見を得てきました。

内資から外資製薬に転職して驚くことは?どんなことに困る?

外資製薬に転職すると最初何に困るのかしら?

<strong>Dの意志</strong>
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様々な違いがあるけど、内視からの転職組が困る点は主に3つかな。

1. 上司が頻繁に変わる

内資系企業では、同じ上司と長期間にわたり関係を築くのが一般的かと思います。

一方、外資では直属の上司が頻繁に変わることがあります。

私の場合、外資系製薬会社に転職したばかりの頃、たった1年で3人もの上司と仕事をする経験をしました。

<strong>Dの意志</strong>
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直近の転職では、採用してくれた上司が栄転し、入社と同時に他国へ異動したよ

それにより、入社時に新しい上司や周囲の同僚に「あなたの役割は何ですか?」と聞かれ、まず自分の仕事の定義から説明を始めなければならず、非常に困惑しました。

2. 社内用語に戸惑う(ルー語と社内略語が混在)

グローバル企業では「Alignment」や「Ad-hoc」といった言葉が当たり前のように飛び交います。

内資系から転職してきた人で英語の環境に慣れていない方には、これらの用語が一瞬「???」となるのも無理はありません。

さらに、各国間でのコミュニケーションを円滑にするため、社内では略語が頻繁に使用されます。

その結果、これは英語の単語なのか、それとも社内特有の略語なのかを判断するところから始めなければなりません。

<strong>Dの意志</strong>
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多くの人がコミュニケーションの壁を感じているね。
特に内資から移ってきたばかりの人にはハードルが高いかも。

3. 主体性が求められる働き方

内資系企業では、タスクや指示が上から次々に降りてくるのが一般的です。

一方、外資製薬では、誰かが指示を出してくれるのを待つのではなく、自分から計画を立て、それを上司や関係者に提案し、合意を取り付けて実行に移すことが求められます。

<strong>Dの意志</strong>
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いわばSelf-driverになることを求められるね

そのため、そうした働き方に慣れている人にとっては、外資製薬の働き方に順応するのは簡単ではありません。

この点は非常にシビアで、主体性がなければ結果を出す機会を得られません。

そうなると次第に

「あの人、何をしているの?」
「この部署にとってのあの人のバリューは?」

といった空気が漂い、組織内で孤立してしまう可能性があります。

外資製薬でキャリアアップするにはどのような機会があるか?

なんだか外資製薬で働くのは大変そう…

<strong>Dの意志</strong>
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もちろん越えなければいけないハードルもあるけど、内資ではなかなか経験できないメリットが外資系企業には存在するよ

1. 自律的な働き方が身につく

外資系では多くの人が主体的に働いており、その環境に身を置くことで、自然と自律的な働き方が身につきます。

タスク管理やタイムマネジメントを自分で行い、自らモチベーションを高めながら成果を出していくことが求められるため、自分の仕事に責任を持つ意識が強くなります。

内資に比べて、年齢に関係なくきびきびと働いている人が多く、ダラダラと長時間残業するような光景はあまり見られません。

その結果、仕事とプライベートの両方を充実させている人が多く、そのような働き方を学べる環境です。

2. 充実した学習プログラム

外資系では手取り足取り教えてもらえるわけではありませんが、「学びたい」という意欲を持つ人を支援するための仕組みが整っています。

英語学習用の教材やプログラムはもちろん、LinkedIn LearningCourseraを利用して、財務知識やAI、データ分析などの最新スキルを学べるプログラムも提供されています。

<strong>Dの意志</strong>
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特におすすめはLinkedIn Learningの活用かな

自身が伸ばしたい分野のコースを履修すると、修了証をLinkedInプロフィールに掲載できるため、さらなるキャリアアップのアピール材料にもなります。

3. 次のステップへの推薦状・リファラルの取得

外資系企業では、推薦状やリファラル(紹介)の機会も得やすい環境があります。

特に海外の有名大学や大学院を卒業した社員が多く、本社から日本に出向している人々は、将来的な経営人材として期待されている場合が多いです。

もし海外のMBAや大学院への進学を検討しているなら、そのような人々から推薦状をもらうことで、学校側への印象が大きく向上します。

また、採用活動においても、英語圏の同僚からの推薦状があると「英語力に問題はないだろう」という信頼を得やすくなります。

<strong>Dの意志</strong>
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LinkedInのRecommendation機能を活用してみて
キャリアの幅を広げる際に非常に役立つよ

外資製薬に転職して、キャリアアップのロケットスタートを切るには? 実際に”Dの意志”がしたことは何か?

ここまで、外資系企業に転職した際のデメリットやメリットについてお話ししました。

では、実際に転職直後にどのように行動すればよいのか、具体的なポイントを紹介します。

デメリットを最小限に抑えつつ、メリットを最大限活かせるよう、ぜひ参考にしてください!

1. 1 on 1を積極的に活用する

「1 on 1」とは、1対1のミーティングのことです。

外資系では、入社後に自己紹介を兼ねて、一緒に働く人や関係者と1 on 1の時間を設けることが一般的です。

時間は通常30分程度で、内資系では馴染みがないかもしれませんが、外資系では重要なコミュニケーションの場とされています。

ポイントは、一緒に仕事をする人だけでなく、共通の知り合いやトピックがある人とも1 on 1を設定し、社内での情報や知識を幅広く得られるようにすることです

こうすることで、社内の異動情報を早めにキャッチできたり、社内用語が分からない時に相談できる相手を作ることができます。

外資系では能動的に動かなければ、必要な情報すら入ってこないことがあります。

特に入社後の最初の2ヶ月間で20~50人程度の人と1 on 1を実施すると、その後の仕事の進め方やネットワーク構築がスムーズになります。

2. キャリアプランを明確にする

1 on 1の際には、単なる自己紹介にとどまらず、ぜひ「こうなりたい」というキャリアの希望を共有しましょう。

外資系では主体性や積極性が評価される文化があるため、自分の目標を明確に伝えることはプラスに働きます。

内資で見られるような「出る杭が打たれる」風潮は少なく、前向きに受け入れられることが多いです。

自分のキャリアのビジョンを広く伝えることで、キャリアアップにつながるタスクを任されたり、信頼を得て希望のポジションが空いた際に内々に声をかけてもらえる可能性が高まります。

直属の上司だけでなく、その上の管理職や各部門の部長クラスにも顔を売り、存在感をアピールしておきましょう。(外資系では「visibilityを上げる」とよく言われます。)

3. 最初の3ヶ月でスタートダッシュを決める

これは外資系企業だけではないですが、外資系では内資に比べて見切りが早い傾向があります。

そのため、入社直後の3ヶ月間で「この人は頼りになりそうだ」と思ってもらえるかどうかが、その後のキャリアに大きな影響を与えます。

最初は不慣れな環境や言葉に苦労するかもしれませんが、ここが踏ん張りどころです。

「このように進めようと考えていますが、どうでしょうか?」

といった形で、積極的に上司や周囲と合意形成を図り、チームとして成果を出せるよう行動してみましょう。

最初の3ヶ月で好印象を残せば、その後の成長曲線を大きく加速させることができます。

まとめ

外資製薬への転職後のリアルをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

外資特有のカルチャーや働き方の違いは、初めは戸惑うことも多いかもしれません。

しかし、それを乗り越え主体性を持って行動すれば、キャリアアップや新たなスキルの習得といった大きなメリットを得ることができます。

「頻繁に変わる上司」や「社内用語の壁」も1 on 1や積極的なネットワーキングを活用することで、乗り越えられると共にチームや組織内での存在感を高めることができます。

また、自律的な学習やキャリアプランの明確化を通じて、次のステップに繋がる道を切り拓くことも可能です。

外資製薬への転職は、あなた自身の成長を加速させ、今まで想像していなかったチャンスを手にする可能性があると考えています。

ぜひデメリットを最小化しつつ、そのメリットを最大限活かして、理想のキャリアを築いてください。
今回の記事があなたなキャリアの新たな一歩を進めのに参考になれば幸いです!