【ヘルスケア業界でのキャリアアップ】年収1,500万円以上を達成するには?──その具体的な道筋を解説します

キャリアを知る

「年収1,500万円」という金額は、ただの高収入ではありません。東京都内で家族を養いながら、ゆとりある生活を実現するための“安全地帯”とも言える収入ラインです。

年収1,000万円では教育費や住宅ローンで手一杯になりがち。一方、年収2,000万円は仕事の比重が増し、ライフ&ワークバランスを崩す可能性があります。その点、1,500万円は、生活の充実と仕事の負担が絶妙に調和したライン。特に、ヘルスケア業界を選べば、無理なくこの収入を目指すことが可能です。

本記事では、ヘルスケアキャリア歴10年以上のDの意志が見てきた「年収1,500万円に到達するための3つのキャリアパス」を解説します。この記事を読むことで、具体的な目標を持ち、金銭的不安を解消するための道筋を見つけられるはずです。

この記事を読んでわかること

1. 今の時代に求められる高年収レベルとおすすめ業界
2. 高年収を達成するための具体的なステップ

なぜ「年収1,500万円」が安全地帯と言える収入帯なのか?

結論からいうと、年収1,500万円は、「生活のゆとり」と「仕事の負担」のバランスが取れる絶妙な収入ラインです。

1,000万円の年収は一見高収入に見えますが、家族や住宅ローン、教育費が重なると、ゆとりがあるとは言えません。一方、2,000万円を目指すとなると、仕事の比重が非常に大きくなり、ライフ&ワークバランスを保つことが難しくなります。

1,500万円は、月々の手取りが70万円以上となり、東京都内でも金銭的余裕を実感できるラインです。さらに、ヘルスケア業界を選べば、無理のない労働環境でこの目標に到達することが可能です。

ヘルスケア業界が1,500万円を目指す上で優れている理由

年収1,500万を達成する上で金融などいくつか候補が上がる業界はあると思いますが、ヘルスケア業界は数ある中でも優れている業界と考えています。

理由としては、ヘルスケア業界は、他の高収入が狙える業界に比べて安定性と働きやすさが両立しており、非常に魅力的です。具体的には以下の通りです。

  • 平均給与の高さ:全体的な給与レベルも高く、早くて30代中盤で1,500万円に到達することが可能な業界
  • ホワイトな労働環境:高年収を実現できる業界の中でも、激務が少なく労働時間が比較的安定しています。
  • 業界の安定性:医薬品や医療機器の需要は景気に左右されにくく、キャリアの長期的な安定が見込める

年収1,500万円を目指すためのキャリアパス3選

筆者Dの意志は、10年以上ヘルスケア業界でキャリアを積んできました。その中で、年収1,500万円以上という高収入を達成した人々を多く目にしてきた経験をもとに、30代という早い段階でこの年収ゾーンに到達してきた方々のキャリアパスを3つご紹介します。

1. MRからマネージャーを目指すルート(おすすめ度:★☆☆)

MRからマネージャーを目指すキャリアは、いわゆる新卒叩き上げと言われる方々です。新卒で採用され、その後優秀な結果を残した方々は早くて30代中盤でこのゾーンに到達しています。

このキャリアパスでは、まずMRとして約5~7年の経験を積み、同期の中でも常にトップクラスの営業成績を残してます。その後、MRの課長として約3~5年、部下を持ちながらチームとしても好成績を残し、リーダーシップを発揮して管理職としてのスキルを身につけます。そして、本社勤務を経て、最終的にマネージャーへと昇進する道筋です(本社勤務の期間はおおよそ2~3年が目安です)。

このルートのメリットは、社内での信頼が厚くなり、組織内で確固たるネットワークを築ける点です。一方でこのルートには注意点もあります。それは、成功するためには成果だけでなく、本社に転勤するまでに運や人間関係といった要素も大きく影響するため、再現性が低いのが特徴です。配属先となる領域で売れる製品があるか、また上司と反りが合うかなど、自身では制御できない要因も多数あるため、Dの意志としては再現性は低く、おすすめ度は低いです。

2. 高い専門業種からマネージャーを目指すルート(おすすめ度:★★☆)

ここでいう専門業種とは財務、テック、データ分析、戦略コンサル等です。転職組の中で自身の高い専門性を活かし、早い段階でキャリアアップし、高年収を獲得している方々がいます。

まずはこれらの方々は元の業界で約5~7年かけて実績を積みます。これらの専門性の高い業種での経験が昇進の土台となります。その後、転職して専門業種を担うマネージャーとして約2~3年、リーダーシップを発揮し、キャリアのステップアップを図ります。

このルートのメリットは、自身が持っている高い専門性をベースに仕事を進められるため、新たな知識やスキルが不要である点です。ただし、もともと給与レンジの高い業界からの転職がベースとなるため、場合によっては転職による給与アップがなく、横ばいとなることがデメリットと言えます。また戦略コンサルの業界など、元々入るのも容易でない業界からの転職がベースとなるので、こちらも再現性が高いかと問われると難しいことだと感じます。

3. 他業種からの転職 + 海外MBAを経てマネージャーになるルート(おすすめ度:★★★)

他業種の経験を活かしながら海外MBAを取得するこのルートは、時間とコストがかかるものの、最も再現性が高く、転職市場で非常に有利です。海外MBA取得は、どのグローバル企業からも高く評価されるため、昇進の可能性が大きく広がります。

キャリアステップとしては、まず初期キャリアで約5年間の実績を積み、その後、海外MBAプログラムに参加して1~2年をかけてマネジメントスキルや国際的な視野を身につけます。そして、マネージャーとして約2~3年の経験を重ねることで、年収1,500万円に到達できる可能性が高まります。こちらも早ければ30代前半から中盤で達成可能なルートになります。

このルートの最大のメリットは、転職や昇進において圧倒的な競争力を持てる点です。ただし、MBA取得には高額な費用と一定の時間が必要なため、その点がデメリットとなります。

まとめ

今後金銭的な不安を解消するには年収1,500万円は一つの目安となると考え、特にヘルスケア業界は無理なく目指せる業界です。筆者”Dの意志”としては、再現性を重視するのであれば、海外MBAを取得してマネージャークラスを目指すルートを特におすすめします。

まずは、自分に合ったキャリアパスを選び、一歩ずつ目標に近づいていきましょう。それが、確実で安心な未来への道となります。